macOSのDock整理アプリとは?種類、限界、必要になる場面
Dock整理アプリは、Dockのショートカットを名前つきのセットにまとめます。Dock置き換えアプリ、ウインドウプレビュー、ランチャーとの違い、Finderフォルダで足りる場面も解説します。
macOSのDock整理アプリとは、Dockのショートカットを、名前をつけたセットにまとめ、1つのアイコン、ショートカット、ウィジェットから開けるようにするユーティリティです。Dock置き換えアプリ(uBar)、ウインドウプレビュー(DockDoor)、ランチャー(Raycast、Alfred)とは別のものです。macOSにはもともとDockにFinderフォルダを置く機能があります。整理アプリが役立つのは、1つのグループに異なる種類の内容を入れたい、キーボードで操作したい、多くのグループの見た目をそろえたい場合です。
目次
「Dock整理アプリ」はAppleの用語ではありません。Macユーザーが、ある1つの問題を解決する小さなユーティリティ群をそう呼んでいます。その問題とは、Dockがアイコンの一列であるため、列が長くなると、目的のアイコンを探すのに毎回目で追う必要が出てくることです。整理アプリを使うと、関連するショートカットを名前つきのグループにまとめ、1つのDockアイコン、キーボードショートカット、ウィジェットから開けます。
このガイドでは、整理アプリが実際に何を変えるのか、混同されやすい3つの隣接カテゴリとの違い、そもそも自分に必要かどうかを判断する簡単なテストを説明します。
Dock標準の機能
macOSには、何もインストールしなくても使えるグループ化の手段が2つあります。インストールする前に、両方を知っておく価値があります。
- 固定したApp。Dockの左側には、Dockに追加したAppと、起動中のAppが並びます。アイコンの並べ替えはできますが、入れ子にすることはできません。
- フォルダとスタック。右側にはFinderのフォルダを置けます。フォルダはクリックすると、中身をファン、グリッド、リストで表示し、書類、ほかのフォルダ、Appのエイリアスを入れられます。複数のAppを1つのアイコンの裏にまとめる、これがmacOS標準の方法です。手順はmacOSのDockにフォルダを追加する方法にあります。
どちらの手段も、実在する項目へのショートカットです。macOSにはグループというオブジェクトがなく、特定のスタックを開くキーボードショートカットも、スタック内の検索もありません。
Dock整理アプリが加えるもの
整理アプリは、グループを自分で保存し、それぞれにDock上の存在感を与えます。細かな点は製品により異なりますが、このカテゴリは一般に次の4つを加えます。
- 1つのグループに異なる種類の内容を。エイリアスを自分で作って管理しなくても、アプリ、書類、フォルダ、Webリンクを並べて入れられます。
- グループをより便利に開く方法。検索とキーボード操作のできる独自ポップアップ、グローバルショートカット、ウィジェット、またはそのすべてです。
- 統一された、識別しやすいアイコン。各グループに、汎用のフォルダではなく、固有の生成アイコンがつきます。
- グループ全体に対する操作。すべての項目を一度に起動したり、ショートカットからグループを開いたりできます。
整理アプリにできないのは、macOS自体の動作を変えることです。どのグループから開いたAppも、起動中のAppのアイコンとしてDockの左側に表示され、Dockのサイズ、位置、自動で隠す設定は、引き続きmacOSの設定です。
整理アプリ、置き換えアプリ、プレビュー、ランチャーの違い
「Dock アプリ」で検索すると、4つのカテゴリのツールが出てきます。解決する問題が異なり、違うカテゴリから選んでしまうことが、がっかりする最もよくある原因です。
| カテゴリ | 役割 | 例 | 選ぶ場面 |
|---|---|---|---|
| Dock整理アプリ | 既存のDockの中で、ショートカットを名前つきのセットにまとめます | Otterdock、DockGroups | Dockは残したまま、アイコンを少なく賢くしたい |
| Dock置き換えアプリ | システムのDockを隠し、ウインドウごと、ディスプレイごとなど独自のタスクバーを描画します | uBar | Dockではなく、Windowsのようなタスクバーがほしい |
| ウインドウプレビュー | 起動中のAppのDockアイコンにホバーしたとき、ウインドウのサムネールを追加します | DockDoor | 同じAppの多数のウインドウを切り替えて使う |
| ランチャー | 名前を入力して、何でも開きます | Spotlight、Raycast、Alfred | 開きたいものがわかっていて、固定のレイアウトよりキーボードを好む |
ランチャーと整理アプリは競合するというより補い合う関係です。ランチャーはたまにしか探さないもの向け、整理アプリは毎日戻る決まったセット向けです。置き換えアプリやプレビューとOtterdockの比較は、Otterdock と uBar の比較とOtterdock と DockDoor の比較で説明しています。同じカテゴリで最も近い比較はOtterdock と DockGroups の比較です。
Otterdockはこの定義にどう当てはまるか
Otterdockは私たちが作っている整理アプリなので、ここでは具体例として取り上げます。
- グループには、アプリ、ファイル、フォルダ、Webリンクを入れられます。無料で使えるのは、2グループ・各8項目までで、Proで両方の上限がなくなります。
- Dock上では、Mac App Store 版は標準のスタックを使います。Otterdockがグループ用のフォルダを生成し、それをDockにドラッグします。Direct 版はDockの項目を自分で書き込み、クリックまたはホバーで独自のポップアップを開けます。ポップアップには、検索、矢印キー、項目を開く Command-1 から Command-9、すべてを起動する Command-A があります。これらの独自の操作にはmacOSのアクセシビリティ権限が必要で、許可しなければ Direct 版は標準のスタックと同じ動作になります。
- Dockの外では、どちらの版にも、デスクトップと通知センター用のウィジェット(サイズに応じて4、8、12項目、クリックごとに1項目)と、グループを開く/起動するショートカットのアクションがあります。Direct 版にはグローバルショートカットが加わり、初期設定は Control-1 から Control-6 です。
- データはMac内に残ります。グループの構成はローカルのファイルで、ネットワークを使うのはアップデート、ライセンス、任意の利用状況分析だけです。詳細はプライバシー、権限、ローカルデータにあります。
2つの版は、Macの動作条件とアップデートの経路が異なります。選ぶ前にDirect 版と Mac App Store 版の違いをご覧ください。
自分に必要かを判断する3ステップのテスト
- まず固定を外す。2週間開いていないAppをすべてDockの外へドラッグします。これでDockが見やすくなれば、ここで終わりです。
- Finderフォルダを1つ試す。最もよく戻るプロジェクトを選び、エイリアスのフォルダを作って1週間使います。フォルダ1〜2個で足りるなら、費用ゼロで完了です。
- 不便さを数える。フォルダに書類やWebページを入れたい、フォルダを見分けられない、キーボードでグループを開きたいと感じるなら、それがまさに整理アプリが埋めるすき間です。1つインストールして、それらのフォルダをグループとして作り直しましょう。
Finderフォルダ、スペーサー、整理アプリを並べて比較しながら実際に進める手順は、MacのDockでAppをグループ化する方法にあります。
よくある質問
Dock整理アプリはmacOSのDockを置き換えますか?
いいえ。整理アプリはシステムのDockをそのまま残し、そこにグループ化した項目を追加します。Dockを隠して独自のバーを描画するツールはDock置き換えアプリで、別のカテゴリです。
整理アプリを入れるとMacが遅くなりますか?
整理アプリは小さなメニューバーアプリです。Otterdockの Direct 版は、グループがDockにあるときだけDock領域のクリックとホバーを監視します。Mac App Store 版は、スタックやウィジェットを開くまで何もしません。
整理アプリで、アプリ、ファイル、Webリンクを1つのDockアイコンにまとめられますか?
はい。これが、通常のFinderフォルダに対して整理アプリが加える主な価値です。Finderフォルダにもファイルやエイリアスは入れられますが、エイリアスは自分で管理する必要があります。
料金はかかりますか?
Otterdockは、2グループ・各8項目まで無料です。Proは買い切りUS$6.99で、この2つの上限を解除します。ほかの整理アプリには独自の価格設定があるため、各開発元のサイトで確認してください。